フコイダン療法

ー癌治療の代替療法としてー

2005/12/29


 「フコイダン」は、1913年にスェーデンのKylinという人によって発見されて以来、研究が重ねられて、健康食品、代替医療の原料として注目されている素材のひとつです。最近、代替療法として「超低分子フコイダン」による療法が癌を始めとする様々な疾病に推奨されております。

 昔から海藻類は体に良いといわれていました。フコイダンとは、モズクやメカブ、コンブの表面にある海藻独特のヌメリ成分であり、海藻類全般に含まれる硫酸化アミノ多糖類の総称をいいます。このヌメリは海藻の種類によって構造が違いますが、モズクに最も多く含まれる「硫酸化フコース」というヌメリ成分が私たちの健康にとって有益に作用することがわかりました。多糖成分としてはβグルカン等が挙げられますが、海の海藻に含まれる多糖体も研究が進み、製品化されるようになりました。

 フコイダンの作用機序は、全てが解明されているわけではありませんが、癌に対する作用において明らかになっているものとして次の3つが挙げられています。1.癌に対するアポトーシス作用、2.免疫力強化作用、3.新生血管抑制作用の3つです。

 フコイダンは機能性食品先進国のアメリカにおいて注目・研究され、そのメカニズムや成果が学会等で発表されるようになりました。1996年、第55回日本癌学会にて「フコイダンの抗がん作用」が正常細胞に影響を与えず、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス誘導作用」があるという研究結果が発表されましたが、このフコイダン独自の作用が注目され、がん治療法の選択肢に加えられているようです。

 生物の細胞には異常環境で老化したときに自滅するように、指令する遺伝子が組み込まれており、この働きで細胞が自然死することを「アポトーシス」といいますが、生体はこのアポトーシスによって、体内で古い細胞が死に新しい細胞が生まれてくるという代謝が繰り返され、身体の健康を保っています。

 がん細胞は、アポトーシスがまったく効かなくなってしまった異常細胞なので、放って置くと分裂、増殖を繰り返します。フコイダンにはこのアポトーシスがみられない異常細胞に対し自滅を誘導する役割があるといわれています。
 今後、フコイダンの登場によりがん治療が変わるかも知れません。すなわち、西洋医学の利点と、フコイダンの利点を加味する統合医療が行われるようになるかも知れません。例えば、早期がんで外科療法(手術)を行ない、再発予防にフコイダン療法を実施する、外科療法(手術)が不可能もしくは患者が希望しない場合にフコイダン療法を実施する、化学療法(抗がん剤)治療を患者が希望しない場合にフコイダン療法を実施するなど、状況に応じて、がん治療・再発予防の選択肢となることの可能性が考えられます。

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