以下の内容は、月刊ラジオライフに掲載されたものです。内容的に少し古くなっていますが、当時の状況を推察下さい。
しかし、97年4月に高知さんさんテレビ(CX系)が開局するまでの7年間は、その受信環境にほとんど変わりはありませんでした。


民放2局体制の高知でフジテレビを見る

民放テレビがたった2局?!

わたしは90年3月に、大阪から高知県に引越しをした会社員です。大阪に住んでいたころは、 NTT中継回線の受信といってもラジオライフの記事を拝見する程度で、特にこれといった興味はありませんでした。

しかし、高知県には民放テレビがたった2局(日本テレビ系、TBS系)しかありません。 大阪にいたとき数多くのテレビ放送局の番組を見ることができた私にとっては、とても不自由由で寂しい生活を強いられていました。 そんなときにふと思いついたのが、NTT中継回線の受信です。とはいっても、衛星放送のようにパラボラアンテナを取り付けさえすれば、日本全国どこでも受信できるわけではありません。

これまでの記事を通してその事実を痛感していたため、不安材料はかなりありました。 一方でまた、5月特集中の「NTT中継回線ネットワーク図」を見て、何とか受信できるのではないだろうか、といった淡い期待を持っていました。

受信器材は、すべて大阪のセブロン電子から通販で購入。セットが届いたその日のうちに、 LNBを北に向けて「梶ヶ森中継所」からの電波を狙いましたが、まったく入感せずでがっかり。 次に南西方向に向け直してみました。 入りました、入りました。ゆっくりとチューナーのツマミを回していくと、音声は出ないまでも何かが確実に入感しています。そのときの体験は、いま思い出しても興奮の連続です。

初めての受信は、NTT福岡のテストパターンでした。カメラの三脚にLNBを取り付けただけで、本当によく入感したものだと感心しています。

フジテレビ系がちゃんと映る!

いま受信できる回線は、表1に示したとおりの内容です。おそらく「鳥形中継所」から高知市内向けの電波を受信しているのではないかと思われます。通信衛星の場合と同じで、回線によって垂直偏波、水平偏波を使い分けているようです。

テレビ朝日系の回線を受信できないのが少し残念ですが、地元で見られないフジテレビ系が受信できるようになりました。 初めは、半信半疑で見つめていた妻も、いまではお昼に「笑っていいとも!」を連日見ています。 また「夜のヒットスタジオ」が映るようになって、とても喜んでいます。高知では、フジテレビ の「笑っていいとも!」を日本テレビ系の高知放送が夕方5時から、その日の放送を5時間遅れで オンエヤーしています。一方、「夜のヒットスタジオ」はネットがありません。

このようにテレビ事情の悪い高知県(?)で、フジテレビの番組がまともに見られるようになった ことだけでも大成功、と喜ぶべきなのでしょう。いまでは、LNBに自作の銅板製電磁ホーンを取付けて受信、クリヤーな画像で番組を楽しんでいます。ただしパラボラに比べて利得が少ないせいか、天候などの外的な条件が影響して、日によって多少映りが悪くなる場合もあります。

最近、おもしろかった番組は、偶然受信したF1グランプリの映像です。夜9時ごろからフジ テレビ向けに素材を送っている一場面でした。また、イタリアから、NHKの衛星放送用の映像を生中継していたのを受信したときも楽しめました。NHKイタリア→KDD山口→NTT福岡 の順にテストパターンが切替わっていくさまは、自分がTV局のマスター室にいるみたいで何だか不思議な気分になりました。

趣味のひとつとして受信するほかに、私のように必要に迫られてNTT中継回線を受信するケース もあるわけです。
みなさんもぜひ、NTT中継回線の受信に挑戦してみてください。 (ラジオライフ・90年5月号より)


CS関連の情報

室内アンテナで衛星をキャッチ!

私は、高知県に住んでいるものです。以前からNTT中継回線を受信していましたが、最近ではCS受信にも 手を延ばし、”不思議なテレビ”を楽しんでいます。それも、私の場合は室内アンテナを設置し、JC−SAT 1・2号を受信しているのです。その視聴状況を今回はリポートします。

当高知県においては、どうもJC−SAT1号の電波の方が強く、2号の電波は弱く感じられます。おそらく トランスポンダ(中継器)の指向性の影響が出ているのでしょうか。もしくは水平偏波と垂直偏波の違いによる ものかもしれませんが、1号と2号で画面の見やすさに大きく差があるのです。

JC−SAT2号の方は、窓を閉めると画面のメリットが落ちて、非常に見ずらくなります。音声もノイズ がひどく、とても聞けたものではありません。しかし、窓を開けるとレースのカーテンや厚手の布カーテン があっても十分視聴可能になります。

それに対してJC−SAT1号の方は、窓を閉め、さらにレースのカーテンと布カーテンを閉めた状態でも、 写真のように十分に視聴可能な画面が得られます。 雨さえ降らなければ、現在の室内アンテナで十分満足できる視聴ができます。なお、アンテナの取り付け 台は、マスプロのBS用室内アンテナ台を改造して使用しています。大阪の柏原機械製作所でも、コンパクト な室内アンテナの台を販売しています。値段は1台、3,000円程度です。(ラジオライフ・91年5月号より)


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