◎R139、APT専用受信機を中国に持参しました
※今回の渡航時にR139、APT専用受信機を持ち込みました。 もちろん、現地でAPT画像を捕まえるのが目的です。 下記に受信設備や、それにまつわる苦労話を紹介します。 なおアパートは南西に面しており、衛星が東側を通過するときは受信が不可能ですが、西側を通過するときにうまく受信が出来ます。 今までの実験では、西側を通過し仰角が40°〜60°位のパスが一番条件的に良いようです。 また真上を通過するパス (80〜90°)は、一旦アンテナを外して、手持ちで真上方向に向けて受信します。
- アンテナ
こちらに受信設備を持ち込むにあたり、まず悩んだのがアンテナでした。 R139受信機自体はさほど大きくなく、スーツケースに十分入る大きさですが、アンテナはそうもいきません。 現地での製作を含めて数々の手段を検討した結果、組み立て分解が容易で再現性の良いと言われる、144MHz帯域の3エレ八木アンテナ(アンテン製・GY-23P)に決定しました。 もちろん15mの同軸ケーブルやBNC変換コネクタも持参しました。 ただし種々の問題から、堂々とアンテナを室外に出すことは現実的に不可能ですので、室内ベランダの物干し周辺にアンテナを南西方向に設置してあります。 窓ガラスには遮光フィルムが貼ってあり、室外からは中がほとんど見えません。
設置方法@↑ 仰角は約30°で、南西向きにヒモで固定した例。洗濯物を乾かすときに若干邪魔になります。
設置方法A↑ 床に置いた台とボックスティッシュの空き箱を使って、仰角約40°の状態で固定した例。
アンテナの先端部分は、トイレットペーパーの芯を使ってラジアルを水平に保っています。
乗っているだけですので、先端部分を±10cm位左右に振ることで、ある程度の方角は変えることが可能です。- 電源
次に困ったのは電源です。 当然日本ではDC12V電源を用いていましたが、現地の商用電源は AC220V で日本のものは使えず、専用のDC電源が必要です。 色々と悩んでこちらに来たところ、改めて周囲を見渡すと、中国製ACアダプターが安価で売られています。 そこで、わたしのアパートの1階にある新七星で DC3V〜DC12V 切り替え式、定格電流 0.5A のものを25元(約380円)で購入しました。 もちろん念のためにテスターで電圧と極性を調べ、さらに仕様的にACアダプターでも問題ないことを、ウエッブ上で確認しました。 ヘッドフォンでモニターしていると、スケルチをかけた時に少しですがハム音が乗っています。 これは、ACアダプターからのリップルノイズだと思います。 今のところ実際の受信、デコードに際しては、なんら差し支えありません。
2003年08月24日現在の衛星運用状況
衛星名 周波数(MHz) 運用状態 NOAA 12 137.50 -- ON -- NOAA 14 137.62 OFF NOAA 15 137.50 ON NOAA 17 137.62 ON RESURE 01-N4 137.85 OFF METEOR 2-21 137.40 OFF METEOR 3-5 137.30 OFF
- 専用受信機
もちろん専用受信機のR139を使用します。 この受信機は、受信感度、安定性、受信帯域幅、それにリーズナブルな点がお気に入りです。 持込時の衝撃で軽微な故障が発生しましたが、現地で簡単な修理の結果、問題なく動作してくれました。- 現地での受信設備をまとめます
受信機器 品 名:型 式 受信機 専用受信機 R139 パソコン 東芝製 PAE8/420CME(ノートタイプ) アンテナ 144MHz用、3エレ八木アンテナ(アンテン製GY-23P) 同軸ケーブル 5DFDケーブル、約15m デコードソフト WXTOIMG(英語版) 衛星トラッキングソフト WinOrbit,Foot Print(英語版):CALSAT32(日本語版) うさんくさい?電源 現地購入品 ACアダプター(12V切り替え可能、0.5A)
R139とノートPCで、受信している様子
■中国・珠海で受信した画像をこちらに掲載します■ ※受信ソフトのWXTOIMGは、わたしが今最も注目しているデコードソフトです。 少しの基本設定をおこなえば、ほとんど自動でオペレートしてくれる優れものです。 英語版ではありますが、日本語訳の解説もあります。 さらには、衛星トラッキングの機能もあって、至れり尽くせりです。 わたしは現在、フリーウェア版を使用しており、アップグレード版にしなくても十分満足しています。 皆様も一度お試しください。
- 最後に
数々の障害がありましたが、ようやく現地でAPT画像の受信体制が整いましたので、これからは条件の良い美しい雲の画像をお届けできるものと確信しています。 また実際受信を繰り返す中で発生したトラブルや、デコードできる地域や範囲が判明した時点で、レポートしようと考えています。