| /滅びし者へ/ |
(1993年9月宇都宮競輪場)
『俺の脳裏に鮮明に浮かんだ!!最終バックを堂々と先頭で通過する山田裕二の姿が』
『主導権は山田やで〜。大里の好位戦や!!』
『俺は山田の走りには詳しい。間違いないでえ』
『グランプリでの山田の意気地の無い走りを予言した俺が言う。山田は先行や!!』■山田君は、すかさずS取り。
『山田は捲りだよ』−周囲のおじさん−
■あの吉岡でさえ最も恐れると言われる『地獄の七番手』に、まるで自ら希望したが如く入り込んだ山田。そして、捲り不発。スタンドからは彼に対する暖かい愛の人生指導が。
『これが俺の宇都宮オールスターの最終レースや。』
『鈴木誠は捲り不発やでえ。』
『昨晩からのお約束。先行一車横田の逃げ切りや。』
『しょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっぶ!!!!』■お見それしました。ダービー王『ハイテク先行』の清嶋大先生。たった一人の逃げ切り劇。
■日頃は若者の勢力に押され、とかく軽視されがちな人々の夢を、競輪競争の中で具現化した清嶋。その彼に大声援と拍手が送られる。その沸きに沸くスタンドから、風のように消えた者に気付いた人が何人いたことだろう。最終レースを待たずして。
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