/滅びし者へ/ 

前門の狼後門の虎(滅度:☆☆☆☆)


(1995年4月 高知競輪場)


第9R 準優    
井上 茂徳(佐賀)
梶応 弘樹(愛媛)
俵  信之(北海)
山下 秀綱(福岡)
小磯 伸一(福島)
福元 義和(高知)
澤田 義和(兵庫)
木下  章(長野)
豊田 知之(岡山)
 

KAGI『どりゃああああああああああああ!!井上えええええええ!!』

 木下のやけくそ駆けを中段から捲った沢田。後続はマークの梶應と番手から切り替えた俵。大外を井上が踏んで来た。

KAGI『おしゃあああああああああああ!!!5−1(沢田−井上)やろうがあ』

放送 「井上は審議です」
放送 「審議の結果及び決定はしばらくお待ちください」

 そういえば直線で二匹ほど転がったようだ。うし君がすかさず勇気づけてくれる。
うし『あればあで失格になるわけはない。安心しいや』
うし『間違いない。当たりや。おめでとう!』

 なんともありがたく、美しい友情であろうか。もちろんそんな言葉で安心す
るほど俺は青い奴ではない。

KAGI『こりゃああ。井上を(失格にして)帰したら明日の売り上げが減るぞ〜』
空に向かって願をかける。

おっさん 『あんたも5−1かえ。ありゃ失格じゃないろう。』
おっさん 『ただ、井上と梶應の2着はきわどかったように見えたけんど』

KAGI 『おんちゃん、何年競輪やりゆうがでえ。井上が2着やき審議が済まんと決定が出んがやいか。梶応がヒモやったら、審議結果いう前に決定やいか』
(訳:おじさん、なんねん競輪をなさっているのですか。井上が2着だから、審議が終わるまで決定が出ないのです。梶応が二着だったら、審議結果を言う前に決定ではないですか)

おっさん 『そら、そうよねえ』

−決定が出ない−

KAGI『長いぞ〜。もしかして失格かあ』
うし『それしきの張り額でウロタエテどうする。』
完璧に外しているうし君はお気楽なものである。

放送 『審議の結果をお知らせします。1は失格とはなりません』

KAGI 『よしゃああああああああああああああああ』
おっさん 『どひゃどひゃどひゃどひゃ』

放送 『第9レース決定』
KAGI 『さああ、千五百円までいけよお〜』

『1着7番 2着2番(梶応) 3着1番(井上) 2、3着は写真を参考にしました』

『ほええええええ』

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